1)-------耐震診断---------
最初に建物の現状を調査します。専門家が建物の構造、材質、地盤の状態などをチェックし、耐震性のレベルを診断します。
2)-------改修計画の立案------------
診断結果を基に、必要な改修工事の範囲や方法を計画、改修図面を作成します。この段階で、工事の費用や期間、建物の使用に与える影響を考慮します。
3)-----------工事の準備---------
工事を行う前に、周辺住民への通知、工事に必要な許可の取得、資材の調達などの準備を行います。
4)------------実際の改修工事---------
実際の耐震改修工事の進行順序は、建物の規模や特性に応じて異なりますが、一般的な流れは以下のようになります。
【仮設工事と足場の設置】
外部からの改修の場合は、安全な作業環境を確保するために、まず仮設工事を行い、足場を設置します。これにより、作業員が高所で安全に作業できるようになります。
【解体と撤去作業】
改修する部分の解体や既存の構造物の撤去を行います。この工程では、改修部以外に影響を与えないように慎重に進める必要があります。
【構造補強作業】
建物の主要な構造部分、例えば柱には金物取付、壁には筋交いや合板の施工、基礎などの補強を行います。必要に応じて、耐震壁を新たに設置することもあります。
【その他の補強工事】
屋根や床など、その他の構造部分の補強を行います。
【内装および外装の修復】
構造的な補強が完了したら、内装や外装の復旧作業を行います。これには、壁紙の貼り替え、塗装、フローリングの張り替えなどが含まれます。
【最終検査と清掃】
改修工事が完了したら、最終的な検査を行い、問題がないことを確認します。その後、清掃を行って完了です。
各ステップは、建物の状態や改修の範囲によって多少前後することがあります。
5)--------------報告と文書化--------------
工事の結果を文書化し、建物所有者や関係者に報告します。これには、工事の詳細、改修前後の耐震性能の比較などが含まれます。